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バート・マンロー スピードの神に恋した男

映画
04 /29 2013

バート・マンロー スピードの神に恋した男バート・マンロー スピードの神に恋した男
(2007/01/27)
ジョージ・ベッグ

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『世界最速のインディアン』という映画が好きだ。
ニュージーランドのスピード狂の老人が、最速という夢を追いかけ、愛車の1920 年型インディアン(バイク)で、アメリカのレースを目指すという物語だ。
その物語の主人公は、数々の困難に合うも、笑顔を絶やさず、持ち前のユーモア とアイディアと諦めない心で、夢を手にする。

その男がバート・マンロー、本書で描かれる男だ。
彼の人生が、いかに夢に一途であったかということが分かる。

映画にも描かれる、マンローの人柄に関するエピソードがもっと紹介されていることを期待していたが、ほぼバイクの改造の話だ。
自分もバイクに乗っていたが、そんなに詳しくないので、マニアックなパーツの話をされてもちょっと分からず、読み飛ばす部分もあった。
が、これが彼の人生なのだ。
まさにバイク一色。

我々は居酒屋で夢を語りつつも、仕事が忙しいだの何だのと理由と付けて何もしない。
しかし、マンローはそうじゃない。
夢を叶えるために全精力を傾ける。
それ以外のことなど、どうでもいいのだ。
決して住み心地がいいとはいえない、ガレージ兼作業場の小屋に住み続けたのが象徴的だ。

そして、彼の人付き合いも興味深い。
朝からエンジンをふかし、近所に迷惑をかける。
金がないから、人の家に宿に、ずかずか入り込む。

普通なら充分に迷惑な行為で、嫌われそうなものであるが、彼はそうではない。
彼の一途な姿勢と、人生を楽しむ様子がそうさせたのだろうか。
「バートのおもしろい話を聞けるんなら、お金はいらない」といったようなエピソードがあった(詳細は忘れた)が、そういうことなんだろう。
まさに贈与経済を体現している。
いい人生である。

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