スポンサーサイト

スポンサー広告
-- /-- --
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

冷たい熱帯魚

映画
02 /13 2011
2011年を振り返ったとき、この映画をNo.1に選ぶのは間違いないだろう。
事実をもとに作られた、衝撃の快作である。

家族との関係は冷めきってしまい、終始疲れた表情の社本(吹越満)。
ひょんなことから、同業の熱帯魚屋・村田(でんでん)と出会い、物語は進んでいく。
そのスピード感たるや圧巻。
気付いたときには社本は共犯に共犯を重ね、もはや逃げられなくなっている。
いや、逃げられるはずなのだが、人生の問題に対し、見て見ぬふりを続けてきた社本には、もはやどうすることもできない状況。
邪魔な存在を次々に殺し、証拠を消すため、死体を解体する村田。
「透明にしちまえば、証拠はのこらねぇんだよ、ガハハ」と。
そしてそれを手伝わされる社本。
おどおどし、思考停止したかのような行動をとる社本に対し、村田は説教をする。
極悪人、村田から発せられるその説教は、俺の心をめった刺しにする。
「自分の足でたたねぇと、悪に食われるぞ!気付いたときにはもう遅ぇんだよ!!」
村田は、邪魔者を透明にすると同時に、スクリーンを見る俺の心を透明にした。

なんといっても素晴らしいのが、村田(でんでん)である。
最後はちゃんと死んで、ほっとしたりもしたのだが、また会いたくなるキャラクター。
ダークナイトのジョーカーは純粋な悪だが、村田は業にまみれた悪。
だから俺たちの隣にいるし、ゆえに怖い。
「透明にする」など数々のパンチラインを繰り出し、独自の美学を披露する、最狂で最悪で最恐なキャラクターである。


最近の日本映画といえば、お決まりの役者に、お決まりの題材、お決まりのストーリー、お決まりのCM(観客が感動しました!とか言って話の内容がまったく分からん例のアレ)ばかりで、うんざりするが、そんな邦画界をズタズタに切り裂いてくれた。
園子温監督の手腕に脱帽である。

スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

take

FC2ブログへようこそ!

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。