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ぼくはお金を使わずに生きることにした

05 /26 2012

ぼくはお金を使わずに生きることにしたぼくはお金を使わずに生きることにした
(2011/11/26)
マーク ボイル

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イギリスはブリストルで、1年間お金を使わずに生きていくという実験をした人の著書。
この大量消費社会に、この世知辛い世の中に嫌気がさして、俗世間を捨て、仙人のような暮らしをしている話かというと、そういうことではない。
生活の様子をメディアやインターネットで発信するし、友人・家族とは変わらずコミュニケーションを取るし、最後にはフリーエコノミーフェスティバルを主催してしまう。

経済学的な実験と思った方がよい。
ま、この世に嫌気がさしたのは間違いないかもしれないが、この社会がいかに危うい消費の上に成り立ち、いかに無駄が多いか、ということに疑問をおぼえた結果の「金なし生活」の実践である。

著者は言う。
自然との距離、自分が使うものとの距離が近くなればなるほど、こういうありがたみを強く感じるようになる。断絶の度合いが大きくなれば、ありがたく思う気持ちも薄れるのだ」と。
「ものとの距離が遠い」「断絶の度合いが大きい」とは、その生産過程に一切思いをはせることもなく、購入し、消費するということ。
そういう消費はものに感謝を感じられることも少なく、満足度が得られず、次なる消費へ走ってしまう。

また、排泄ついてはこうだ。
ぼくには、普通のトイレこそが、この世界の狂気と暴力を体現しているように見える」。
土壌にとっては肥料として有益な人糞を、わざわざキレイな水に流す。
それをきれいな水に戻すため、大規模な汚水処理施設を作り、様々な化学薬品を使ったうえで、また元のサイクルに戻しているわけだ。
その過程で大量のエネルギーを使う上に、うんこ入りから化学薬品入りに変えた水を我々は飲んでいる、ということだ。
確かに、我々の暮らしがいかに環境を軽んじているかを象徴するような内容だ。

石鹸と保湿クリームを売っているのは同じ会社だ。
不潔だから、しっかり体から油を洗い落としましょうと言った矢先に、お肌が乾いているといって、保湿クリームを売りつける。

我々はそんな社会に、無自覚に生きている。
いくらエコだエコだと叫んだところで、こんな社会に生きていたら、地球への暴行罪に加担しているのに変わりはない。

著者は、この実験を通して、贈与経済を実践した。
自分の持っているスキル・もの・何かを、見返りを求めることなく与えれば、自分が困ったときには与えてくれるひとが現れるという結論に達している。
精神的にもこんなにも満たされた期間はなかったと。

大量に捨てられる食物、既にものが溢れる世の中、金を使わずに生きた著者。
いますぐこんな生活ができるわけでもないし、しようとも思わないが、この刺激的でチャレンジ精神あふれる実験生活は、自分にいろんな示唆を与えてくれた。
金なんか使わなくても、楽しめるんだと。

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