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若者よ、マルクスを読もう

01 /06 2012

若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱)若者よ、マルクスを読もう (20歳代の模索と情熱)
(2010/06/18)
内田 樹、石川 康宏 他

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激動の2011年の締めくくりとして、
『原発と祈り』を読もうかなと思っていたが、本屋に行くタイミングを逸し、会社にあった本書を年末から読んでいました。

内田樹、石川康宏の2人が、手紙のやり取りという形で、マルクスの20代の頃の著書を解説、論考するという本。
タイトル通り、若者向けに書かれた本ですが、20世紀において最も影響力があった思想家の一人マルクスというわけで、決して読みやすいものにはなっておりません。
少なくともマルクスのマの字も知らなかった私には。。

特に石川康宏パートは、まったくと言っていいほど頭に入っておりません。
こんな感じでマルクス読もうとは思えない。
しかし、一方の内田樹パートは非常に読みやすく、いろいろな学びを頂きました。

まず、『公私』の話。
警察が同僚のスピード違反を見逃すと公私混同と非難される。
しかし、息子の飲酒運転を警察に訴え出て、逮捕させるのは公私混同とは言われない。
それはつまり、人間は私人であって、やむをえず公民を演じている、そう我々自身がとらえているということ。
私人と公民の分裂。
しかしマルクスはそれはおかしいという。
「自分さえよければそれでいいが、いろいろうるさいから法律には従う」というような人間を作り出すために人類は営々と努力してきたわけでないだろう、と。
公民の意識をしっかり持った人間を育てるべきだろうと。
なるほどである。
公私が文字通り一つになった存在を『類的存在』と言っている。

そしてマルクスの倫理性について。
マルクス自身は、厳しい労働環境におかれたことはなく、比較的恵まれた立場だったという。
そのマルクスが、市民の厳しい労働環境をみて、あるべき社会としての民主主義を唱えているという点。
当時の厳しい労働環境とは、10代やそこらの子供を、不衛生で狭い部屋に押し込めて、24時間以上も労働させるような環境だという。

あと、内田先生の全共闘時代の話を持ち出して。
万が一この革命が成功して、日本を統治することになったとして、ちょっとの考え方の違いをすぐ排除してしまうような、そんな不寛容な政府でいいのか、みたいなことを言ってまして。
そうなんですよ。
我々はそもそもなんのために活動をしているのか、ということを忘れてはいけない。
内田先生やマルクスの論は常にそこが意識されていて、角度を変え、論点を変え、視点を変え、高度を変え、訴えかけてきます。

なんか全然まとまりませんが、帯には端的にマルクスの魅力が書かれています。
いつかはマルクスにチャレンジせねばなるまいと思いました。

以下、帯より引用。
『マルクスを読んでも、問題は解決しません。でも、自分がどれくらいものを考えるときに不自由であったか、どれくらい因習的な思考の枠組みにとらわれていたのか、それは身にしみてわかります。マルクスを読んでいると、自分の思考の枠組みを外側からがんがん揺さぶられて、檻の壁に亀裂が走り、鉄格子が緩んでくるような感じがする。檻の壁にひびが入って埃が舞い上がり、鉄格子がぐらぐらきしみを立てて、それではじめて「私は檻の中にいたのだ」ということがわかる』

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