現代オカルトの根源:霊性進化論の光と闇

01 /29 2016


コレ↑を見てから、一気にファンになりました。
大学受験のときに病んで、新興宗教や霊能者のもとに教えを請いにゆくも、ことごとく論破してしまうというエピソードが最高な、大田俊寛先生。

この『現代オカルトの根源:霊性進化論の光と闇』では、ナチスやオウム真理教などへ通じる宗教の歴史を、「神智学」「霊性進化論」をキーワードに解説。
歴史上の宗教家(と言えるのか?)たちが教義を強化するために、いかに無節操に、ご都合主義的にあらゆる思想を取り込み、解釈し、流布してきたかがよく分かる。

最初は、この世の不安や恐怖となんとか折り合いをつけるために、世界のあり方や仕組み、どう生きるべきかを説明づけようとしたのだろう。
今となっては、その思想的格闘は微笑ましくも感じたが、それが排外主義やオカルティズム、または端的に嘘(シオン賢者の議定書のような)と結びつくことで、悲劇を招いてしまう過程は、心底恐ろしかった。
例えるなら、無知な厨二が悪質な都市伝説に影響されて、無差別殺人を犯してしまうような恐ろしさだ。

さて本書は、19世紀半ばからの、宗教界における主要な登場人物と、その思想について丹念に解説している。
『幸福の科学』にまでつながる、その丹念な解説は、私の頭を混乱させた。
そのとんでもない思想が、ときに魅力的に感じられたりしたからだ。
宇宙の真理や、死後の世界など、分かるはずもない問いに、一応の答えを与え、生きる指針を示してくれる宗教は魅力的に見える。これは確実だ。
しかし、このような世界に足を掬われないためにも、本書で学んだ体系的な知性をもとに、世界を冷静に見ようとする姿勢が大事だと思う。
著者のその姿勢を表すような一文を以下に引用して終わりたい。

しかし、果たしてわれわれは、その思想を一笑に付して済ますことが許されるだろうか。それもまた、あまりに一面的な短見と言わなければならないだろう。なぜなら、宗教と科学のあいだに開いた亀裂、すなわち科学的世界観や物質主義的価値観のみで社会を持続的に運営することが本当に可能なのか、長い歴史において人間の生を支え続けた過去の宗教的遺産を今日どのように継承するべきかといった、霊性進化論を生み出す要因となった問題は、根本的な解を示されないまま、今もなおわれわれの眼前に差し向けられているからである。





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百円の恋

映画
01 /29 2016


日本アカデミー賞ノミネートの去年の映画。
負け犬のワンスアゲイン映画である。

正直、試合(ボクシング)のシーンは、『クリード』より見入った。
それは、試合に至るまでの、物語が加速しだすまでの、負け犬っぷりが異常に痛くてリアルだから。
その落差の分だけ、試合シーンのカタルシスはハンパない。

それを支える安藤サクラの演技もものすごい。
名演なんてレベルを超えている。
個人的には主演女優賞確実。
こんな演技できる女優が他にいるだろうか。
この物語を演じることができる女優が他にいるだろうか。
それぐらい凄まじかった。

そんなわけなので、クライマックスシーンではもちろん泣ける。
しかし、開始5分の痛さにも泣ける。
もう、痛すぎて痛すぎて。
映画でこんな泣き方したのは初めてかも。

人生の辛さを抱えて、何度でも立ち上がる姿を、ボクシングの試合に投影させる。
ボクシングを扱った映画は、大体がこの構造であろう。
この構造を、もっともみっともなく、痛く、リアルに映したこの映画は、ボクシング映画としても金字塔である。

生きるなんて

01 /27 2016
なんのきっかけだか、読みたいリストに入ってたので。
文壇から一線をおいた孤高の作家、みたいな人らしいが、甘くない、突き放したような人生訓が詰まっていた。
「結局、人間は一人なんだ」とでもいうような。
この感じ、嫌いじゃない。
定期的に読み返したい一冊である。



ザ・ウォーク

映画
01 /27 2016


TOHOシネマズの3Dで見てきたが、画面が暗い!
せっかくの良質な3Dエンターテイメントが台無し!
IMAXで見ればよかった!!
TOHOシネマズの3Dメガネもリニューアルされてるらしく、自分のが古かったのだろうか。
まったく、分かりにくい!

あと、曲使いがダサい!
トレイラーではかっこよかったのに、なんかダサくて残念!!
スライはよかったけど。

あと、これトレイラーで、場面見せすぎだよ!
ほとんど、何が起こるか言っちゃってるじゃん!!

とまぁ、文句ばかり書きましたが、素晴らしい作品だからこそ、悪い点が逆に目立つ、という類の文句です、これ。
しかも、ひとつめは、3D方式に対する文句であって、作品に対してではないしね。

登場人物は、かっこよくて、かわいくて、しゃれてるし。
というか、シャルロット・ルボンが可愛い。最高。大好き。
あとはまぁ、トレイラーには映ってない、打ち上げシーンからエンディングが最高。
あんなクレイジーな行為が、あんな意味を持ち、感動を誘うという。
いいなぁ。生きてるなぁ。

モンスターズ/新種襲来

映画
01 /24 2016


予告編が面白そうだったのと、ゴジラでおなじみ、ギャレス・エドワーズ製作総指揮ということで見に行ってきた。

「これ、モンスター必要ねぇじゃん」というぐらい、モンスターの活躍は少なく、まったりした展開もあいまって、非常にストレスのたまる映画であった。
ハート・ロッカーや、ゼロ・ダーク・サーティや、アメリカン・スナイパーのような戦争映画に、モンスター要素を入れてなんの意味があるのか。
軸がぶれて、頭が混乱するだけだった。

ラブ&マーシー 終わらないメロディー

映画
01 /23 2016


ビーチボーイズ、ブライアン・ウィルソンの伝記映画。
あの偉大な音楽家がこんな壮絶な人生を送っていたとは。
知らない俺には衝撃の事実でした。

それにしても、ポール・ジアマッティ怖い。
この前見た『ストレイト・アウタ・コンプトン』でも似たような役回りだったし、もうトラウマ級だわ。
今後、この人がスクリーンに出てきても、いい人とは思えないかもw

しかし、ちゃんとカムバックできて良かったね。

猫楠―南方熊楠の生涯

01 /20 2016
水木先生の著作を見てたら、南方熊楠があったので読む。

南方熊楠。
なんとなく、自分の中で重要人物リストに上がっていたが、いままで接していなかった。
破天荒な学者ものの本は、何冊か読んだが、日本にもとんでもない人物がいた!という感じ。
本当にとんでもないエピソードが満載。
ほかの書籍も読んでみようと思う。



総員玉砕せよ!

01 /20 2016
水木しげる先生追悼で、ちょいちょい読んでます。
先日『野火』を見たばかりなので、あの強烈さに比べれば、漫画という媒体だと、ずいぶん柔らかく見える。
起こっていることは、野火同様、悲惨そのものだけど。
この漫画のレビューを書こうにも、野火の強烈な映像ばかりが、脳裏に浮かんでくる。



クリード チャンプを継ぐ男

映画
01 /20 2016


一部で熱狂的に絶賛されている感のある『クリード チャンプを継ぐ男』を鑑賞。
確かに良かったし、泣けたけど、どこか乗り切れない自分がいたなぁ。なぜだろう。

恵まれた状況ながらも、自分の出自という最も根幹の部分で、ボクサーへの思いを捨てきれず、ボクサーの道への踏み出すドニー。
イケメンで頭もいいから、すぐ彼女も出来ちゃうんだけど、これまたとても大事な人が思いもがけない事態に。

「せっかく踏み出したばかりなのに、こんなトラブル起きるかぁ・・・」ということって、誰にでもあるよね。
だけど、立ち向かわねばならない。
そんなド直球なメッセージに、素直に感動。
ロッキーファンを見事に喜ばせる演出にも感涙。

take

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