9条どうでしょう

06 /20 2012

9条どうでしょう9条どうでしょう
(2006/03)
内田 樹、平川 克美 他

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何とも豪華な執筆陣に惹かれて読了。
思えば、個別に出会って、個別に好きになっていった人たちが、こういうカタチでつながってるとは嬉しいですね。
(平川さんの本は読んだことないのだけど。今度読みます。)

9条について、まともに考えたことなんかない。
テレビから流れる断片的な情報をもとに、私に中にある態度は次のような感じだ。

占領国から押し付けられた憲法なら一度見直してもいんんじゃね?
結果、変わらなかったとしても、考えること自体はいいことだと思うし。
でも、軍隊持つっつっても、実際、この時代にどっか攻めてくるの?
攻めてくる想定で考えると、もっと軍拡しなきゃいけないんだろうし、徴兵もされちゃうんじゃねぇの?
それはいやだな!戦争反対!武器すら放棄することが理想だ!
って、こんな国防論じゃやっぱ甘いの?
でもさぁ、もう戦争なんかしたくないし、させたくないじゃん!
世界共通のコンセンサスとして、武器放棄を理想と掲げて、そこに近づいていけるよう努力しようよ!

という、我ながら甘~い理想論に帰結してしまう。
自分で「甘い」なんていうのは、きっと論破されるから予防線を張っておきたいという卑怯な態度なんだけど。
だがしかし、本書を読んで、この考えもそれほど間違ってないんじゃないかと思えるようになった。

まず、憲法というものが、我々が目指す理想をあらわすもので、ちょっと時代や状況が変わったぐらいでコロコロ変えていいものではないということ。
だって理想なんだから、そんな変わるはずもないよね。
そしてその理想のもと、日本は戦後60年、戦争において被害者にも加害者にもならず、平和的に経済発展を成し遂げてきた実績があるのだから、なにを急いで変える必要があろうかと。

その理想が押し付けられたものだから、納得いかないという気持ちも分かる。
だけどそんな議論は、「平和を希求し、戦力を放棄する」という美しすぎる理想の前には、どうでもいい議論に思えてしまうのだ。

戦勝国と敗戦国とが、ともに理想をつぎ込んだ日本国憲法。
こう考えると、ぜひこの憲法を守り、しっかりと運用し続けることこそが大事だと思った。

■追記■
一読してみて、それぞれ筆者がそれぞれの論を呼んでどう思うのかというのを聞いてみたいなと思っていたら、こんな記事を発見したので、メモ。
『九条どうでしょう』プレミアム試写会~内田樹の研究室

私もこういう知性を身につけたいものだ。
本書にも出てくるが、護憲派に対し、こういう反論をする人がいると。
「では、お前は家族が目の前で殺されても、武器も取らず、戦わないのか!」と。
憲法の話をしているのに、急にレベル感の違う話で論破しようとする。
世の中にはこういう方法で相手を打ち負かそうとする話法があふれているが、これに負けない知性を身につけたい、心底そう思った。

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戦場でワルツを

映画
08 /28 2011
戦場でワルツを 完全版 [Blu-ray]戦場でワルツを 完全版 [Blu-ray]
(2010/12/22)
不明

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アリ・フォルマン監督自身の、レバノン内戦における失われた記憶を追う様を、アニメーションにしたドキュメンタリー作品。

地獄の黙示録的な戦争の狂気を描いた作品なんすかね。
しかし、ドキュメンタリーとアニメーションって相性悪いように思う。
そりゃそうだ、アニメーションである以上、絵が真実にはなりえないのだから。

とはいえ、そこに描かれることはまさに悲劇で、最後には度肝抜かれます。
人間はいつになったらこういう事態から抜けられるのだろう。

コールドマウンテン

映画
05 /17 2011

コールドマウンテン コレクターズ・エディション [DVD]コールドマウンテン コレクターズ・エディション [DVD]
(2004/09/15)
ジュード・ロウ、ニコール・キッドマン 他

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ジャック・ホワイトが俳優として(ミュージシャン役で)、出演していると聞き、鑑賞。

話は南北戦争時のアメリカで、
戦争に行ったが、負傷し脱走、徒歩で故郷のコールドマウンテンまで帰る決意をしたジュード・ロウと、それを待つニコール・キッドマンの恋愛映画。

ニコール・キッドマンは牧師の箱入り娘で、生きる術を持たないが、たくましい女相棒たちの手助けも得て、なんとか行きぬいていく。
戦争に行かず義勇軍と名乗り、好き勝手している輩たちに、酷い目に合わされながらもなんとか。

しかし、なんでこの役、ニコール・キッドマンなんだろうなぁ。
この人、顔怖いから、全然箱入り娘感がないんだけど。

生々しい戦争シーンや、ジュード・ロウが旅するアメリカの大自然の美しさなど、画作りは合格点だが、ストーリーは平均点。
ジャックは数曲歌います。

ハート・ロッカー

映画
05 /08 2011

ハート・ロッカー [DVD]ハート・ロッカー [DVD]
(2010/09/02)
ジェレミー・レナー、アンソニー・マッキー 他

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去年、劇場で見たが、再度DVDで鑑賞。

俺、この作品好きだなぁ。
キャスリン・ビグロー、信頼のおける監督だ。

主人公の爆弾処理班、ジェームズが渋い。
大胆不敵な仕事っぷり、そして泥沼へと陥っていく様。
平和なアメリカへ戻るも、そこに生を実感する場所はなく、戦場へと戻っていく。
爆弾処理で現地を救うために。

余計な演出は一切排除したような男らしい作品。

K-19

映画
05 /03 2011

K-19 [DVD]K-19 [DVD]
(2003/07/02)
ハリソン・フォード、リーアム・ニーソン 他

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キャスリン・ビグロー監督の「K-19」を鑑賞。
旧ソ連の原子力潜水艦で実際に起こった原子炉事故を描いた映画ということで、今まさに見ておくべき映画。

被爆しながらも、冷却装置修復にあたる場面は、非常に生々しく、福島原発でもこういうことが行われているのかと思うと、自然と涙が出てくる。

本作では、祖国のため、海軍のため、そして仲間のためと、難しい状況に対応していくが、最終的には、敵である米軍に救援を求める決意をする。
最初から敵を作らなければ、原子力潜水艦などという兵器は必要ないのに。
必要ないものによって引き起こされた事故で、多大な犠牲を払う。
いったい何のための正義なのか。
国益のためとのたまい、戦争と軍拡を勧めるのはもうやめてくれ。

一方、現在の日本では、豊かな生活のための原子力だという。
本当にそうなのか。原発なくても、今、普通に生活できているではないか。
夏の電力供給だって、色々な解決策があるはずだ。
それなのに、原発は継続されようとしている。なんてことだ。

とまぁ、単純な問題ではないが、こんなに恐ろしく、犠牲を伴う原子力に頼る気になんてなれるわけがない。

ランボー:FIRST BLOOD

映画
02 /18 2011

ランボー [DVD]ランボー [DVD]
(2004/06/25)
シルヴェスター・スタローン、リチャード・クレンナ 他

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見たようで見てなかったランボー1を鑑賞。
戦場での話しかと思いきや、全然違うんだな。
ベトナム帰還兵が巻き起こす衝撃的な事件を描くことで、戦争の暗く深い闇をあぶりだすという、非常に深い作品。これは名作。
最後、子供のように泣きじゃくりながら、心情を吐露するスタローンの演技は圧巻。

ベトナム戦争終焉時の空気感の中で見たらどんな衝撃作品だったんだ。

イングロリアス・バスターズ

映画
02 /17 2011

イングロリアス・バスターズ [DVD]イングロリアス・バスターズ [DVD]
(2010/12/22)
ブラッド・ピット、メラニー・ロラン 他

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タランティーノ作品。
それぞれキャラクターが立ってていいね。

エンディングが最高。
子供のころ、ナチに家族を殺されたショーシャナが、
経営する映画館でもくろむ復讐には最高のカタルシスがある。

take

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