演劇2

映画
10 /22 2012
続きまして、「演劇2」です。
「1」の「平田オリザの世界」に対し、「2」は「平田オリザと世界」と紹介されています。

その通り、演劇というものの重要性を世間に啓蒙すべく、平田さんは、政治や学校、地方の演劇祭、メンタルヘルスケア会合にまで、その主張を届けにいきます。
人間の人間らしい生活を支えるものに、教育や医療などいろいろありますが、日本は芸術の重要性が軽視されていると。
その結果が、日本の年間自殺者3万人にも現れているのではないかと。

芸術というのは、お金の問題じゃないですが、確実にお金がかかります。
それはえてしてビジネスにはなりにくく、この資本主義のルールで動きがちな社会では、成り立ちにくいものです。
だけど、人間には芸術が必要。
そこで、国の補助や、もっと大衆に芸術を根付かせること、これが大事なんですね。
公開初日ということで、上映後には想田和弘監督のトークショーもあり、こういった視点が、非常に腑に落ちた一日となりました。

平田さんの著書にも、そのようなことが書かれているみたいなので、今度読んでみよう。

芸術立国論 (集英社新書)芸術立国論 (集英社新書)
(2001/10/17)
平田 オリザ

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あと、市長が最高に面白かったですw
あの役者っぷりwww

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演劇1

映画
10 /22 2012


想田和弘監督の観察映画「演劇1」「演劇2」を見てきました。
“観察映画”とは、取材対象に対し、事前取材・打ち合わせを一切せず、ただただ観察するという想田監督のドキュメンタリー手法。
今回は、劇作家・平田オリザと彼が主催する劇団・青年団を映し出します。

私は、まったく演劇というものに接する機会がなくて、平田オリザさんという人も名前を聞いたことがある、という程度でした。
そんな私でも、いや、そんな私だからか、この映画に映し出される演劇の世界にグイグイ引き込まれました。
平田オリザさんのコンマ数秒単位で「そこもうちょっと早く」という演出手法は、宮崎駿にも通じるようなものがあると思いました。
その演出に従うと、確かにその人の感情がよりカラフルに見えてくるというか。

また、劇団入団志望の若者の面接シーンなんていうのもあるんですが、「演劇1」の中ではここが一番興味深かったりしました。
女性と男性の2人の面接シーンが出てくるんですが、まさに「面接を受ける人」を演じているようなんですよね。
特に男性の方は、
「演劇に対して熱い思いを持つオレ…、これ、採用するっしょ?」
みたいな感じで演技してるのがありありと見えてもう・・・w
最初は平田さんに「作家、演出家、役者のどれになりたいのか?」と聞かれて、「っていうかぁ、演劇がやりたいっす」というふわっとした答えをしていたのに、平田さんに軽く説教されて、「じゃ、作家っす。いけるっす。」みたいになっててw

と笑ってますけど、アレ、日々同じようなことを自分もやってますからねw
サラリーマンとして出来るやつと思われるように日々演技してますからねw
つくづく、「人間とは演じる生き物である」と思わされますよね。。
そういう演技がばれると大抵面白くない人に急に思えちゃって、ちゃんと自分の言葉で話さなきゃいかんとも思うですが、本当の自分なんてどこにあるんでしょうなぁ。

オリザさんの優れた脚本と演出で演技している俳優さんを見ている方が、よっぽどリアルでよっぽど魅力的に見えるという不思議。
今、内田樹先生の「寝ながら学べる構造主義」という本を読んでて、そこにも通じる話で非常に面白かったのですが、人間の話すことなんで、自分が主体的に話している訳じゃないと。
まわりの環境やそこで引き受けた役割がしゃべることを決定していると。

そう考えると、さっさと本当の自分なんていうものを捨てて、その場でより有益な人間になれるような演技を身につけた方がよいのかもしれません。
自然体よりも不自然体を。
そんなことを考えちゃいました。

take

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