マネー・ショート 華麗なる大逆転

映画
03 /20 2016


「俺たち〜」シリーズでおなじみ、アダム・マッケイ監督作。
もっと笑えるコメディかと思いきや、最後はドヨーンと暗くなる作品でした。
まぁ、それがそのままこの作品が描く問題の重大さであるのだけれども。

しかし、この分かりにくく、かつ重大な問題を、しっかりエンタメとして描き切ったアダム・マッケイを賞賛したい。
原作本を難しそうだけど、読んでみたくなった。

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ズームイン、服!

07 /12 2015
最近、ツイッター等もあまり見なくなってたため、久々に坂口恭平を意識。
本書はファッション誌POPYEに連載されていたという服に関するコラム集。
しかし、内容は著者の個性が爆発した、素晴らしい場末の経済論であった。

登場人物はどれも魅力的で、自分を生きて、独自の経済活動を行っていた。
俺もこういうのに憧れる。
俺はというと、無個性の服を来て、無個性の仕事をし、疲れ切った体を癒すように週末を過ごす。
いったい何のために生きているのか。
おれも何か始めなければと思うが、いや、もうやってるじゃないか。
今の家の改造がまさにそれなのに。
やれよ。


評価と贈与の経済学

11 /15 2014

評価と贈与の経済学 (徳間ポケット)評価と贈与の経済学 (徳間ポケット)
(2013/02/23)
内田樹、岡田斗司夫 FREEex 他

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おなじみ内田先生と、岡田斗司夫の対談本。
最初は両者の違いになじめず、読みづらいなぁと思いながら読んでいた。
何の違いかというと、言葉遣いというか、視座の違いというか。
偉そうに言わせてもらえば、端的に言ってレベルの違いである。
岡田斗司夫はいいから、この内容を内田先生の著書としてまとめてくれないかな、という感じ。

しかし、この対談があったから、内田先生の言説も引き出された訳で。
他でもたびたび言及される贈与経済など、対談だからこそ引き出されたのか、分かりやすく感動的な言葉が溢れていたなぁ。
内田先生の本の中でも、本棚に置いておきたい特別な一冊となった。

私の愛するサッカーについて、こう語っていたのが嬉しかったな。

サッカーって、そういう点ではほんとうに贈与と反対給付の人類学的な仕掛けを見事に表象しているゲームだと思いますよ。人類学的な叡智をグラウンドで鮮やかに見せてくれるんですから。



「借金1000兆円」に騙されるな!

04 /30 2014

「借金1000兆円」に騙されるな! (小学館101新書)「借金1000兆円」に騙されるな! (小学館101新書)
(2012/04/02)
高橋 洋一

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増税はなぜ行われたのか。このままだと現在の社会保障制度の維持が困難だからだという。そりゃ少子高齢化の社会が来るのだから、そういう事態も考えられる。しかし税率65%まで上げないと制度維持は無理だと試算する研究機関もあるらしい。65%とまではいかなくとも、今後の財政健全化へのロードマップはなんともぼんやりしている。どうも怪しい。
国の借金1000兆円を減らし財政健全化をはかるという言われ方もよくされている。国の借金とはいったい誰が誰に借りているのか。これがいわゆる国債らしい。国は景気対策として公共事業を行うが、その資金として国債が発行される。復興国債は記憶に新しい。さて、その国債。国民目線で見てみると、投資商品である。投資をするのはまぁ、お金に余裕のある人だろう。とすると、投資にお金をまわすことのできる富裕層が、国債というかたちで国にお金を貸していると。ちょっと待て。そうなると、富裕層に金を返すために、我々は苦しい増税を課されたと、そういう構造になるぞ。中流階級以下から富裕層への資産の移し変え。なんたることだ。増税は格差社会促進策だったのか。
そんなモヤモヤがあったので、本書を読んでみた。社会を知るシリーズ。
まず借金1000兆円という言い方に大きな問題をはらんでいることが分かった。これには国自身が保有する国債も含まれ、また保有する資産も加味されていないらしい。個人で例えるとつまり、資産としての庭付き一戸建てを持っていることは言及せずに、借金3500万あって危ないよ!とだけ言っているようなものだと。
そんな喧伝をしてまで、増税をする狙いは何か。増税すると減税の議論が必ずついてくる。この業界に減税を許す代わりに天下りのポストを用意するといったことが行われるのだという。この国の官僚腐敗は知れば知るほど闇が深そうだ。
著者は、日本の財政破綻の可能性は極めて低いと言う。それをそのまま信じて、思考停止するのはいけないが、非常に勉強になった。

「アベノミクス」のこれまで・これから

03 /25 2014

図で読み解く - 「アベノミクス」のこれまで・これから (中公新書ラクレ)図で読み解く - 「アベノミクス」のこれまで・これから (中公新書ラクレ)
(2013/10/09)
読売新聞経済部

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読売新聞経済部による「アベノミクス」の解説本。
概要はよく分かった。
要は3本の矢と言われる、「金融緩和」「財政政策」「成長戦略」。
金融緩和によりデフレを脱却し、経済成長のスパイラルを目指す。
業界も成長産業を中心に整理統合し、国際競争力のある産業を育てる。

しかしそれらの政策は、どうにも具体性に乏しく、絵に描いた餅にしか見えなかった。
デフレ脱却とは言うが、物価上昇したものの、我々の収入はそれについていくのか。
この人口減少局面に、そんな無邪気な成長戦略を前提としていてよいのか。
『拡大』を前提とした資本主義経済でよいのか。

そんなわけで、とてもアベノミクスを信じる気にはなれなかった。
まぁ、アベちゃんの苦労はよく分かる。
高齢化社会で社会保障費は膨らむ一方だというし。
消費税を10%に上げた程度では、国の借金1000兆円はカバーできないというし。
くだらない世論、野党の小言に惑わされていては、財政健全化は達成できぬ。

だからこそ、具体的で、説得力があり、視野の広く倫理的な政策が欲しいのだが。
ま、俺は足下のゴミを拾っていこう。

不透明なインフレ経済を見通す 新しいお金のルール

07 /17 2013

不透明なインフレ経済を見通す 新しいお金のルール不透明なインフレ経済を見通す 新しいお金のルール
(2013/05/31)
村上 尚己

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正直、何が正しいか分からん。
この一冊だけでは俺には判断できないし、肌感覚でいえばまったく信用できない。
あと、金の話だけっつーのは、なんともつまらんもんだ。

デフレというのはそんなに異常なのか?
俺たちはデフレの時代をそれなりに生きてきたじゃないか。
ものが安く手に入ってよかったじゃないか(これはおかしいか。。)。
インフレ率が上昇していくとそんなによいのか?

アベノミクスによる経済成長を前提に語っているが、本当にうまくいくのか?
インフレ転換でモノは高くなるが、それを買う俺たちの給料はあがるのか?
未曾有の高齢化社会、人口減少を迎える日本に、そもそも経済成長はあるのか?
増幅を前提とした資本主義を妄信してやいないか?

こんな疑問が次々と生まれる。
本書が教えてくれるマネーゲームは、それに答えてはくれない。
もっと勉強しよう。

take

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