さらば白人国家アメリカ

01 /16 2017
2016年のアメリカ大統領選を通してみた、アメリカ政治、歴史、社会を題材としたコラム集。
まったく理解不能なトランプ現象というものが、おぼろげながらも見えるようになってきます。
町山さん、相変わらず素晴らしい仕事をしておられます。

町山さんもラジオ『たまむすび』では、子供選挙の結果を根拠として、ヒラリー勝利を予想していて、予想を外すという結果にはなっていますが、書ではトランプの無敵っぷりは的確に指摘しておられる。
そして共和党の凋落っぷりも。
共和党は負けるけど、トランプは強い。
この相反する事態が、予想を見誤らせただけで、書の説得力にはまったく影響ございません。

さて、この世界はいったいどうなっていくのだろう?
トランプ現象や各地の極右化現象というのは、行き過ぎたグローバリズムへの揺り戻しだと思っています。
グローバル経済の成熟とともに、意外とうまいとこに落ち着くんじゃないかと、希望的観測を持っています。
だがしかし、それにしても、トランプ政権の閣僚人事を見るに、そんな悠長なことも言ってられないのかと絶望的な気持ちになりそうなところですが、まさにプロレスを見るような妙にワクワクした気持ちになっているのは、これどうしたもんかと思っております。


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オキナワ論 在沖縄海兵隊元幹部の告白

04 /14 2016
沖縄の抱える問題というものが概観できて、非常に有益だった。
何も知らなかったんだな、俺。

一時は「辺野古の基地移設反対活動に参加してみようかな」とか思ってた自分には、衝撃的だった。
反対活動自体が利権化していて、解決することではなく、反対し続けることが目的となってしまっていること。
活動家の中には、韓国や中国の人まで入っていること。
沖縄のメディアが中立の立場を失い、とにかくアメリカや政府を攻撃するために、間違った情報すら出していること。

こりゃあ、問題解決までの道のりは長そうですね。
しかし、書にはわからないところや、納得しづらい部分もある。
そもそも基地移設メリットの少ない辺野古に、なぜ日米合意したのか?
合意したのになぜ、長年実行できていないのか?(国なんて、強引にやっちゃうよね?)
勝連構想をもう一度、候補にあげることはできないのか。
などなど。
これからも勉強ですね。





時代の正体――権力はかくも暴走する

12 /26 2015
こちらの記事が、ネット上で賞賛されていた神奈川新聞。
メディアの質の低下が叫ばれる中で、当たり前だけども、やはり素晴らしく力強い宣言であった。

というわけで、その神奈川新聞内のいちコーナーを再構成した『時代の正体――権力はかくも暴走する』を読了。
日米安保、暴走する政府、ヘイトスピーチ、基地問題など、日本が抱える問題の数々。
しっかり勉強していきましょう。



リンカーン

映画
10 /23 2015


ジャンゴと同時代、奴隷制度廃止のため、奮闘するリンカーンを描いた映画。
ほぼ議会シーンで、知識が追いつかず、若干退屈に思える部分もあったが、リンカーンの演説シーンはやはり感動的であった。
が、その後、リンカーンについてwiekipediaで調べてたら、また衝撃。
奴隷制度を廃止しようとする一方で、ネイティブアメリカンを迫害し、虐殺を容認していたという。
うーん、いったいどういう考えの人なのか。
決して、人類みな平等などとは思っていなかったのは確かなようだ。
現代の我々からは創造も絶する人間観、民族観だったのだろう。
歴史を知ることは大事である。

選挙フェス

映画
07 /13 2015


冷静に冷静に、対話する姿勢が印象的だった。
実は意見対立してないのに、対立テンションになってしまって、引っ込みが付かなくなることってあるよね。
不毛な議論の典型。

その点、三宅洋平という人は、見習うべき姿勢とスキルで選挙活動を行っていた。
平たくいうと、高いコミュニケーション能力。
言葉で人を動かす力がある。
見習うべき。

誰が小沢一郎を殺すのか

03 /31 2015

誰が小沢一郎を殺すのか?画策者なき陰謀誰が小沢一郎を殺すのか?画策者なき陰謀
(2011/03/02)
カレル・ヴァン・ウォルフレン

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政治の闇シリーズ(と勝手に呼んでいる)。

戦後の政治、アメリカと日本、原発、基地。
とっても大事な問題だが、マウントをとられたかのように身動きのとれない日本。
いや、アメリカの利益のために、日本の不利益のために動いているようにさえ思える日本の政治。

その謎が解けるような本を読み、「アハハ、日本ダメじゃん」と思ったりしたもんだが、それでもこの日本の将来に希望を見たい。
日本を良くしてくれるような政治家はいると信じたい。
そんなことを思っていると、田中角栄や、小沢一郎の名前が目に入ってくる。
何か大きいスケールを感じる、ザ・政治家。

というわけで、『誰が小沢一郎を殺すのか』。
なーんだ、ものの見事に検察に、既得権益者につぶされてるじゃないか。
官僚政治に、検察制度。
ここにも多大なる問題が潜んでいるわけね。

大政奉還後の、日本の政治家誕生の歴史から振り返って考察しており、非常に興味深い。
政治家は政治を担う要因として生まれたわけではなく、世界からの民主主義の要請から生まれたと。
そこで当時、政治を担っていた官僚(って言っていんだっけ?)は、自分らの権力を守るように制度設計した。

ふむ。俺が官僚でも絶対そうする。
「こいつらに日本統治なんか出来るわけないだろう」と思うに決まってる。
衆愚政治という言葉が、現在でも立派にリアリティをもっているわけだし、そう考えると、我々が声高に訴える民主主義の大切さって何なんだろう。

近代化の要請として押し付けられた民主主義。
それを形骸化しておくためには、政治教育は不要なのだろう。
民主主義の正しさと、それを支えるための国民の知性と。
そんなとこから考えはじめないといけない。

戦後史の正体

03 /07 2015

戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)戦後史の正体 (「戦後再発見」双書)
(2012/07/24)
孫崎 享

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『日本はなぜ、「基地」と「原発」を止められないのか』は、非常に面白かった。
その著者である矢部 宏治さん編集の『戦後史の正体』を読了。
これまた最高にエキサイティング。
晩年はこういう本をゆっくり読んで過ごしたいな、なんて思ったり。

政治に対して、日本に対して、ずっと持っていたモヤモヤとした疑問にならない疑問には答えるには、この本に書かれていることを理解する必要があったのだ。
日本の憲法は、最上位の法ではなかったのだと。
その上には日米安保があり、日米地位協定があり、さらに。。
なんだ、ぜんぜん戦後は終わってないじゃないか。

日本国憲法について、たとえそれがアメリカに押しつけれれたものであろうと、それが素晴らしい理念であれば、それでいいじゃないか。
今までそう思っていた。
内田先生も言うように、これのおかげで日本は戦争していないし、殺してないし。
しかし、ことはそう単純ではないようだ。
日本人が書いていないということは、日本国憲法について熱い思いを持って作った人が、日本にいないということ。
そんな人が日本にいないということは、極端に言ってしまえば、日本には法学が育ってこなかったということなのだ。
なんたることだ。
首相が憲法違反をしても、騒ぎにはなれど、結局どうにもならない証左である。

そしてこういった構造は、ジャーナリズムにも言えることだ。
戦後、報道機関はもちろん、民間人の手紙にまで厳しい検閲がかけられたという。
ジャーナリズムの芽は摘まれ、アメリカに迎合するメディア、人物ばかりが重用され、日本が牛耳られていく。

どうやら、日本の政治、経済、あらゆる場面でそういうアメリカの戦略は幅を利かせているようだ。

ま、だからといって、俺みたいな一般人に何ができるというわけではないが、こういうことを勉強し続けて、みんなで知っていくことは大事だ。
とはいえ、辺野古という喫緊の課題が迫っているわけだが。。
世界を壊す軍事施設のために、沖縄の美しい自然が壊されるなんて、、なんとかならないものか。

街場の憂国会議 日本はこれからどうなるのか

07 /19 2014

街場の憂国会議 日本はこれからどうなるのか (犀の教室)街場の憂国会議 日本はこれからどうなるのか (犀の教室)
(2014/05/01)
内田樹、小田嶋隆 他

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内田樹先生による呼びかけに応じた豪華執筆陣による、憂国論。
その著書を読んだ事がない人もいたが、是非読んでみたくなる執筆陣が並んでいた。

小学校でもっとも重要とされたのは、読み書きではなく、一定の時間、たとえば、五十分間、着席していることだった。それは、農業国であったこの国を工業国とするため、そのために働く人間を作り出すため、農民を工員のマインドに変えるためであったのだ。〜高橋源一郎


といったように、我々は生まれたときから既に為政者に都合の良いよう仕込まれていたのかも。
そしてその流れはアベちゃんにより、より悪い方向へと進んでいきそうだ。

国家の株式会社化により、公共・福祉よりも利潤が追求され、不採算部門は切り捨てられていく。
格差は広がり、超富裕層だけがその犠牲の上に資産を築いていく。
事実、すでに日本の貧困率は、先進国30カ国中4位だという。

あぁ、目の前が暗くなっていく。
しかし、アベちゃんの憲法を軽んじ、民主主義を無視したような動きも、あくまで閣議決定段階だ。
大きな事を案じてもしょうがないが、次の選挙で我々の態度を見せようではないか。
あと、自分の生活をちゃんと見つめていこ。

「アベノミクス」のこれまで・これから

03 /25 2014

図で読み解く - 「アベノミクス」のこれまで・これから (中公新書ラクレ)図で読み解く - 「アベノミクス」のこれまで・これから (中公新書ラクレ)
(2013/10/09)
読売新聞経済部

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読売新聞経済部による「アベノミクス」の解説本。
概要はよく分かった。
要は3本の矢と言われる、「金融緩和」「財政政策」「成長戦略」。
金融緩和によりデフレを脱却し、経済成長のスパイラルを目指す。
業界も成長産業を中心に整理統合し、国際競争力のある産業を育てる。

しかしそれらの政策は、どうにも具体性に乏しく、絵に描いた餅にしか見えなかった。
デフレ脱却とは言うが、物価上昇したものの、我々の収入はそれについていくのか。
この人口減少局面に、そんな無邪気な成長戦略を前提としていてよいのか。
『拡大』を前提とした資本主義経済でよいのか。

そんなわけで、とてもアベノミクスを信じる気にはなれなかった。
まぁ、アベちゃんの苦労はよく分かる。
高齢化社会で社会保障費は膨らむ一方だというし。
消費税を10%に上げた程度では、国の借金1000兆円はカバーできないというし。
くだらない世論、野党の小言に惑わされていては、財政健全化は達成できぬ。

だからこそ、具体的で、説得力があり、視野の広く倫理的な政策が欲しいのだが。
ま、俺は足下のゴミを拾っていこう。

選挙2

映画
07 /17 2013
今週末は参院選ですね。
3.11の東日本大震災を経験し、選挙へ行くことへの必要性を頭で理解しつつも、誰に1票を託せばいいのか分からない。
そして、震災後の投票率の低さに愕然とし、あまりに民意とかけ離れた(と私には感じられる)結果に呆然とする。
もう、民主主義というシステムが、選挙というシステム自体が寿命を迎えているのか。
そんなことを思い、悶々と2年あまりを過ごしてきたように思います。

しかし、私が悶々としていた間も活動してきた強い人間はもちろんいるわけで、ここに来て私の悶々とした気持ちを吹き飛ばしてくれそうな人・現象が表出しているように思います。
この動画を見て胸を熱くしたり。
「日本アーティスト有意識者会議(NAU)第6回放送」出演:三宅洋平・岡本俊浩/ゲスト:難波章浩・安部芳裕・想田和弘 

やはり、選挙に行かねば始まらない。
選挙に行って、よく分からぬまま投票して、失敗して悔やむのもまた経験。
事前の情報収集が足りなかったと反省するのもまた経験。
こういった確かなアクションのひとつひとつが大事なのだと。

そんな、今までで最も真剣に選挙に向き合っている今。
このタイミングで想田和弘監督の『選挙2』が公開され、早速行ってきました。



前作『選挙』後、山さんは自民党を干され、今回は無所属での怒りの再出馬。
前回は、名前の連呼ばかりだったが、今回はしゃべるしゃべる!
山さんは3.11を経て、確実に変わっていた。
が、まあ、冷静になってみると、当たり前のことしか言っていない。
しかし、周囲は相変わらずのドブ板選挙の様相。
その山さんとの対比がなんとも面白くも、泣けてくる。

今回、『選挙2』の公開における想田監督の宣伝活動の中でも、日本の選挙をとりまく“おかしさ”は色んな面で出ていたようだ。
実は映画よりも、そっちの方が私には衝撃的というか、義憤に駆られる思いというか。

想田監督のブログの日比谷図書館での『選挙』上映が一時中止された件についてで書かれている件だったり。
想田監督がタマフルに出演された際に話題にのぼった「選挙の期間だから、特定の政党や候補者の名前を出さない」といったおかしなメディア側の自主規制であったりとか。

先にも書いたが、議会制民主主義や選挙という制度は、もはや機能していないかもしれない。
もう、寿命が来ているのかもしれない。
だからといって、そっぽを向いてはいけない。
だからこそ、選挙に行って我々市民がひとつひとつ積み上げていかねばならない。
国に対しても、自分に対しても、投票という経験を。

take

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