ハドソン川の奇跡

映画
11 /01 2016


クリント・イーストウッド監督作。
ハドソン川への旅客機墜落事故を描いた映画
墜落とはいっても、一人も死者が出てないので、緊急着水というのが正確な表現か。
というやり取りも劇中でなされ、この奇跡を冷静な判断と技術で引き寄せた、機長の英雄物語。
しかし、感動物語にしすぎないあたりがかっこいいところ。
さすがイーストウッド。
最後はジョークでエンドロールに突入したり、本当にこのバランス感が素敵。
豊洲や東京五輪も、後々こんな感じでハッピーに語られることになればいいのにね、とか思いました。


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日本で一番悪いやつら

映画
07 /05 2016


日本警察史上、最大の不祥事と言われる「稲葉事件」を基にした作品。
オープニングタイトルから醸し出される伊丹十三作品のような不穏な空気に、期待感が煽られる。
軽やかに映し出される不祥事の数々に、心底驚かされる。
「これ、本当に起こったことなんだよね…?」と。

このとてつもない不祥事は、個人の悪さによるところもあるだろうが、やはり組織の体質や、構造によるものが大きいのだろう。
それは、逮捕後の諸星(綾野剛)の態度にもよく表れていた。
「俺は組織のために一生懸命やっただけじゃないっすかー!」みたいな。
いやぁ、恐ろしい。
大なり小なり、世間に出てない同様の事件はいろいろあるんだろうなぁ。。


スポットライト 世紀のスクープ

映画
04 /21 2016


カトリック神父による幼児虐待事件と、教会の隠蔽工作を暴いた、ボストンの新聞社の物語。
ものすごい正義感に溢れた人たちによるものかと思いきや、当初その記事は見向きもされずに放置されていた。
新任の編集局長の指示により、この事件を追うことになったチームは、まさに”突き動かされる”ように事件にのめり込んでいく。
次第に事件被害の大きさ、深刻さが暴かれる過程はスリリングだが、同時にとても痛々しい。

この痛さは、事件を追う記者、サーシャ・ファイファーの祖母の表情に表れる。
祖母は敬虔はカトリック信徒。
信じるものに大きく裏切られた祖母の表情は、行き場のない苦悶の表情である。
事件を暴くことは正しい行いに違いないが、人々が信仰を奪われ、路頭に迷うのもまた事実なのである。
ゆえに”魂の虐待”。非常に罪深い。

やはり、高橋ヨシキ先生の教えてもらった悪魔主義に限るぜ。


アメリカン・スナイパー

映画
03 /07 2015


クリント・イーストウッド監督作。
84歳だってよ。どんだけかっけぇんだよ。
円熟味という言葉では片付けられないほど、良作を次々と発表してくるイーストウッド。
まぁ、老い先も短いだろうし、彼の活動からは目が話せないです。

さて、アメリカン・スナイパー。
本国アメリカでは、右だ左だと、賛否両論を巻き起こしているらしいですが。
まぁ、戦後生まれの戦争を知らないけど、戦争反対な自分には、非常に明確なメッセージでした。
いたってシンプルに、『戦争の狂気』ね。
戦争がいかに人間を壊すか。
最後のあの人の表情は、デンマーク軍に密着したドキュメンタリー映画『アルマジロ』を思い出させた。

この映画が英雄を映したものとして語られるアメリカ。
もし、アメリカで生まれ育ち、教育を受け、9.11を経験すれば、そうなってしまうかも、という想像は出来なくはない。
が、やはりそれは狂気だよ。

あなたを抱きしめる日まで

映画
04 /10 2014


昔のアイルランドの修道院で実際に起こっていたことだという『あなたを抱きしめる日まで』を鑑賞。
いやぁ、じんわりといい映画だったな。
さんざん酷い事実が明らかになった後の、主人公フィロミーナの最後の振る舞い、この素晴らしさに尽きる。

「私は人を憎みたくないの。あなた、ひどい顔してるわよ」と。

福沢諭吉先生も言っていたが、妬み(恨み)は、持つべきでない最もひどい感情だという。
フィロミーナは、あんなにひどい目に遭ったのに、人生を無きものにされたと言ってもいいほどなのに、そんなことを言ったのだ。
寛容さ、と一言では済ませられないその断固たる姿勢に美しさを感じずにはいられなかった。

それでも夜は明ける

映画
03 /23 2014


本年度アカデミー作品賞ということで、いやおうなく期待が上がる訳だが、その期待を超えるほどの感動は無かった、正直。
まず、ジャンゴやマンディンゴなどを見て、黒人奴隷制度の知識が多少あったことで、その衝撃が和らいだこと。
そして、予告編にミスリードされたこと!
予告編にある、祖末なイカダで川を渡るシーンを見て、勝手にロードムービー的な脱走劇があるもんかと思ってしまった。
途中、旅人的なブラピなんかに助けられて。
そんなことを思ってたもので、「主人公、たいして何もしてないじゃん!」って思っちゃった。
もう、思っちゃってすみませんという感じだが。。

それでも、誰もが印象に残るであろうあのシーンは、やはり強烈で、息苦しいったらありゃしない。
人間というのは、環境次第でああも残酷になる、愚かな生き物なんだなぁ。

take

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